パークゴルフは北海道発祥のスポーツで、2008年現在、北海道では空前の大ブームとなっています。少し車で郊外に出ると、至るところにパークゴルフの看板が見られます。私の86歳になる祖母も、半年前に「マイクラブ」を買ったらしく、元気にプレーしています。親戚のちびっ子たちは、外で遊びに行くと言えば、パークゴルフに連れて行けと要求されます。
首都圏では、まだ認識が低いですが、私の地元千葉県では徐々にパークゴルフ場が整備されています。そんなパークゴルフとは一体何者なのか。また、パークゴルフの魅力とは何なのかをまとめてみました。
10数年前は、「パターゴルフ」という、グリーンだけをプレーするゴルフが大変流行し、巨大迷路と一緒に、ちょっとした娯楽施設には必ず整備されえいました。ここで紹介するパークゴルフは、パターゴルフよりはもう少し広く、球をより強く打撃する場面も出て来ます。また、使用するボール等の用具も若干通常のゴルフとは異なっています。北の大地で発祥し、独自の進化を続けるパークゴルフ。是非、みなさんも始めてみませんか?
パークゴルフの用具は、一般のゴルフのように何種類ものクラブを揃える必要はありません。また、ほとんどのゴルフ場では用具の貸し出しを行っているので、無理して揃える必要もありませんが、もし買いそろえるならば、最低、クラブ、ボール、ティが三点セットを揃えると良いでしょう。
| クラブ | 木質またはプラスチック製で重量600g以下。打球が高く上がり過ぎないように、ヘッドの打球面にはロフト(傾斜角度)をつけません。 |
| ボール | プラスチック製で、直径6cm、重量は80〜95gです。色には特に制限が無く、白のほか赤や青、蛍光色の橙色などカラフルなボールが流通しています。普通のゴルフに比べて割れやすいので、複数用意しておくと良いでしょう。 |
| ティ | 各ホールの第1打目を打つときにボールを乗せる台のことです。普通のゴルフで使うピン状のものと形状は大きく異なり、カクテルグラスのような形状をしています。高さは2.3cm以下のものとされています。材質に制限はありませんが、やわらかいゴム性のものが安全で普及しています。ボールの色や個性に合わせて、カラフルなものが多いです。 |
| マーク | グリーンなどで一時的にボールを拾い上げるときに、その位置を示すためのものです。コインでも代用できますが、あると便利だと思います。 |
| 靴 | 特にルールで定められていませんが、芝を傷つけるようなハイヒールやスパイクなどは避けましょう。ゴムのジョギングシューズやウォーキングシューズなどが適していると思います。 |
国際パークゴルフ協会によると、パークゴルフのコースは、ホールのカップや看板を取り去れば、いつでも元の公園に戻せるように整備するよう指針を出しています。そのため、芝の管理には農薬は使わず、公園や河川敷、遊休地などで元からある樹木や植生、起伏を利用してコースが整備されています。
標準的なコースは、ハーフ9ホール(パー(標準打数)33)1ラウンド18ホール(パー66)です。1ホールの距離は、100m以内とされており、パー3からパー5に設定されます。ボールを入れるホール(カップ)の大きさは直径20cm〜21.6cmで、目印として中央にピン(旗)を固定します。
<基本>
プレーはティグラウンドから打ち始め、ホールに入れるまでの最少の打数を競います。ゲームの単位は1ラウンド18ホールで、勝敗の決し方からストロークプレーとマッチプレーの2つがあります。
<勝負の決め方による分け方>
ストロークプレー
1ホールごとの打数を記録し、全18ホールの合計打数を競います。打数が少ない順に順位を決します。
マッチプレー
1ホールごとの打数で勝敗(引き分けあり)を決め、18ホール合計の勝敗数で順位を決します。
<プレースタイルによる分け方>
スリーサム
3人が1:2に分かれ、各組1個のボールでプレーします。2人チーム側は、交互にボールを打ちます。
フォアサム
4人が2:2に分かれて、各組1個のボールでプレーします。
スリーボール・マッチ
3人が1人1個のボールでマッチプレーを行うスタイルです。
ベストホール・マッチ
3人が1:2または4人が1:3に分かれて行うマッチプレー。複数人のチームの成績はホールごとに一番良い人のスコアを採用します。
フォアボールマッチ
4人が2:2に分かれて行うマッチプレー。各ホールごとに、それぞれのチームで一番良いスコアを採用して勝敗を決めます。
※一緒にラウンドする競技人数に特に規定はありませんが、協会では4人がベストとしています。
打順は1番ホールのみジャンケン等で決めます。2番ホールからは、前のホールの成績がよかった順に打ちます。 打順が決まったら、最初の打者は前の組が次のホールヘ移動したのを確認してから、ティグラウンドからティショットを打ちます。ティグラウンドの決められた範囲にティの上にボールを載せて打ちます。ボールを置ける範囲を白線やマークで明示しているホールもあります。
※打ったボールはすぐに追わず、必ず全員が打ち終わってからフェアーウェーに出るようにします。
全員が第1打を打ち終わったら、同伴者みんなでボールの位置を確認します。ボールを発見した順に第2打を打ち、以後これを繰り返します。
コースの境界を示す白杭から外はプレー禁止のOBゾーンとなっています。危険防止や樹木の保護のため、コース内にもOBゾーンを設けているコースもあります。(通常のOB境界と区別するため、白杭の上端に青ラインのある杭で示してあります。)
ボールがOBになったときは、2打の罰打を加えて、OBラインを最後に横切った位置から、2クラブ(クラブの長さ2本分)以内でカップに近くならない場所にボールを置いて打ちます。ティショットがOBの場合は、1+2で3打となり、次に置きなおしたボールを打つのは4打目となります。
OBかどうかは、ボールが止まった位置で判断します。白杭をフェアーウェー側で結んだ線にボールが少しでもかかっていればセーフです。OBの確認は同伴者でします。また、一度OBゾーンやラインを通過して、フェアーウェーに戻って止まったボールはセーフです。打球の際に、脚がOBライン・OBゾーンに入るのは問題ありません。
コースによっては第1打がOBの場合のみの特別ルールとして、特設ティが設定されている場合があります。この場合、OBゾーンに入った位置に関係なく、特設ティから第4打を打ちます。
障害物として、バンカーが設けられています。バンカーでは砂の凹凸などはそのままにして打たなくてはいけません。ボールがくぼみや足跡の中で止まっていても、砂をならして打ったり、ラインをなおしたり、溝をつけたりすると、2打の罰が加算されます。
ただし、打つ際に足場を固めることは認められています。また、クラブの底を砂につけることも許されています。ただし、押しつけてしまうと砂を均したと見なされ、ペナルティとなります。
バンカーを均すためのトンボなどが置いてある場合がありますが、これを動かしたり取り除いたりすることは認められています。ボールを打った後は、次のプレーヤーのために足跡などを消し、きれいに均しておくのがマナーです。
ボールを池や川の中に打ちこんで、打てないときは2打罰を加算して、池や川に入った地点からカップに近づかない2クラブ以内の場所にボールを置いてプレーを続けます。池の水が浅かったり、ボールが水に浮いていてそのまま打てるときは、ペナルティなしでプレーを続けることもできます。
雨が降った後などにできる、一時的な水たまりなどは、「カジュアル・ウオー夕一」と呼ばれ、ボールが入った場合は、ペナルティなしでカップに近づかない位置方向で、水たまりの外に出すことができます。この場合、ボールを動かす前に同伴者にカジュアル・ウオーターであることを確認します。
コースの中には、バンカーや池以外にもさまざまな障害物があります。石や木の枝などの自然物やOBを標示する白杭、樹木の添え木などの人工物が該当しますが、動かしていい障害物と、動かせないものがあります。
障害物のうち、片手で動かせるような自然物は取り除いても構いません。具体的には、枯れ葉や枯れ枝、土に食いこんでいない石、動物のふん、木片や紙などです。人工物では、バンカーを均すために置かれたトンボなどが該当します。
障害物を取り除くときにボールが動いてしまってもペナルティはなく、ボールを元の位置に戻してプレーできます。
一方、動かせない障害物には、コースに設置してある表示板、OB杭、樹木の支柱、花木保護のネットなどがあり、これらを動かすと2打罰のペナルティとなります。ボールが障害物に接触していたり、スタンスをとるのが難しくても、そのまま打つしかありません。打てない場合は、2打のペナルティを払って、2クラブ以内でカップに近くならないところにボールを置いてプレーします。
最終的にボールがカップインした時の打数を記録します。全員がカップインしたらホールアウトし、次のホールへ向かいます。次の組の人が円滑にプレーできるように、記録などはホールアウト後に書くようにしましょう。
パークゴルフでは、ルールをわかりやすくするため、ルール違反や不正をしたり、OBとなった場合などのペナルティ(罰打)は、すべて2打加算です。
ペナルティとなるプレー
他人のボールを打った場合
うっかり他人のボールを打ってしまった場合、ペナルティで2打加算となります。打ってしまった他人のボールは元の位置に戻します。
動いているボールを故意に止めた場合
自分の打ったボールがまだ動いているうちに故意に止めた場合はペナルティとなります。また、動いているボールを打つこともペナルティです。
自分のボールに触れた場合
故意、過失に関わらず、自分のボールに触れてしまい、ボールが動いてしまった場合は、ペナルティとなり、2打払った上で元の位置に戻してプレーを再開します。
ボールを拾い上げた場合
打ったボールが、泥まみれになって汚れてしまった場合など、そのボールを拾い上げて拭くと、ペナルティです。
ただし、次のような場合はボールを拭いても構いません。
| ・ | OBになったボールを、置きなおすとき。 |
| ・ | カジュアル・ウォーターに入ったボールを移動させるとき。 |
| ・ | ボールをマークして捨い上げたとき。 |
| ・ | クラブのシャフトやへッドで、ボールを押し出すこと。 |
| ・ | クラブのヘッドでボールを引き出すこと。 |
| ・ | クラブのヘッドにボールを乗せて、すくいあげること。 |
ボールが打てそうもないところに止まった場合などは、プレー不能を宣言し、2打罰を払って打ち直します。この場合、ボールが止まっていた位置から、2クラブ以内でカップに近づかない位置に置き直すことができます。ボールが木の上などに引っ掛かった場合は、特例としてその真下に置き直します。
強引に打とうとして、木の枝を折ってしまったり、固定物を動かしてしまた場合はペナルティとなります。ボールが動かなかった場合はペナルティ+アンプレイヤブルで4打費やしてしまうことになります。
第2打目以降で他の人のボールがじゃまになった場合、マークして一時的に取り除いてもらうことができます。マークするときは、カップ(ホール)とボールを結ぶ線上で、ボールのすぐ後ろに目印を置いてから、ボールを取り除きます。ボールを取り除いてからマークしてはいけません。必ずマークを先に置きます。
マークしても相手のプレーの妨げになるような場合は、打順に関わらず、許可を得て先に打つこともできます。そのとき、マナーとして相手のライン(ボールとカップを結ぶ線)を踏まないようにします。グリーン上でボールがカップ周辺2クラブ以内の距離に止まった場合は、自発的にマークするか、先に打たせてもらいましょう。
大会などにおいて、次の行為は失格となります
打数を過少申告した場合
打数を偽って少なく申告したり、ペナルティを報告しなかった場合は、故意・過失に関わらず失格となります。
不正行為に合意した場合
打数などの不正申告に対して、同伴者が合意したときは、偽った本人だけでなく、合意した者もともに失格となります。