マンソン裂頭条虫について
一般的にサナダ虫といわれる条虫の一種です.
形態は、瓜実条虫によく似ており、犬や猫などの小腸に寄生します.
大きさは、長いもので2m以上になり、幅は広いもので1.2cmにもなるものもいます.
犬よりも猫への感染率が高く、その中間宿主の関係で、都会ではあまり見られないかもしれません.
ある患者さん(猫)の糞便と共に排泄されたマンソン裂頭条虫です.
何匹もいるのではなくて、切れてしまっているのです.
正方形の一辺は5cmです.
四角く囲った部分を拡大したものが下の写真です.
たくさんの片節(瓜実条虫のページ参照)があるのがわかります.
ちょっとひねって真横から見てみましょう.
非常に薄いです.
通常は、糞便検査で確認できます.
これが虫卵の顕微鏡写真です.
(寄生の原因)
このページの冒頭に「中間宿主」という文字が出てきましたが、
その中間宿主とは、「カエル」「ヘビ」「にわとり」「アヒル」「ネズミ」「イタチ」等
多岐にわたっています.
子虫は彼らの腹腔、皮下、筋肉などに寄生します.
犬や猫がカエルやヘビ等を捕まえたりすることによって、経口感染してしまうのです.
"都会ではあまり見られないかも"というのはそういうことです.
(症状)
激しい下痢を起こします.
(治療)
獣医師の処方で、体重に応じた容量の駆虫薬を投与します.
同じ条虫でも瓜実条虫を駆虫する為に使用する薬と比べると、
かなり用量は多くなります.
(予防)
捕食行動を制限することしかないと思いますが、自由に外をお散歩できる猫に関しては
難しいでしょうね...
定期的な糞便検査をお勧め致します.